「この会社、大丈夫?」と思ったときに頼れる武器
転職を5回経験してきた中で、僕が一番痛感していることがあります。
求人票やエージェントの言葉だけじゃ、会社の“本当の姿”は見えない。
どれだけ耳触りの良い言葉を並べられても、実際に働いてみて「話が違うじゃん…」となった経験、ある人も多いはず。
そんなときに頼りになるのが、社員や元社員が書いた“生の声”。
中でも僕が必ず使うのが「OpenWork」です。
OpenWorkとは?|口コミ+定量データの信頼度は高め
OpenWorkは、社員・元社員が投稿する企業の口コミサイト。
評価は「経営陣への信頼」「待遇」「成長環境」などの項目別に点数化され、さらに自由記述で具体的な声も確認できます。
しかも、口コミを1件投稿するか、職務経歴を登録すれば、他社の口コミが無料で見放題というのもありがたいポイント。
僕の実感:「大外れな投稿は少ない」
実際、自分が辞めた会社についての口コミを読んでみると、
「ああ、分かる分かる」「これはリアルだな」と思うものばかり。
もちろんすべての投稿が100%事実とは限らないですが、傾向として大外れはあまり見たことがありません。
ただし、鵜呑みにしてはいけない理由
OpenWorkの情報は強力な判断材料になりますが、「そのまま信じる」だけでは足りません。
以下のような“読み解き方”が重要です。
❶ 不満を抱えて辞めた人の投稿が多い
口コミの大半は「辞めた人」もしくは「不満を抱えた人」によるものです。
だからどうしてもネガティブ寄りになりがち。
全部を真に受けるのではなく、割り引いて読む冷静さが大事です。
❷ 年収情報はあくまで参考値
「年収〇〇万円」と書いてあっても、少し盛ってることもあると思っています。
ただし、求人票に記載されている年収が“基準”なので、それほど神経質になる必要はないです。
むしろ重要なのは…
「昇給・昇進の仕組みがあるか?」
「ポジションが詰まっていないか?」
この辺を口コミからしっかりチェックしましょう。
上がる見込みが薄いなら、入社時から“妥協”しないほうが後悔しません。
後で上がることを期待して、控えめの年収で入社して、後であまり上がらないと知った時のショックは計り知れないですよね・・・
❸ 古い口コミは、今の会社を表していないかもしれない
企業が大きく変革するタイミングでは、過去の口コミが全く参考にならないケースもあります。
- 外部から経営陣が来て社風が一新された
- 組織改編で現場の空気がガラッと変わった
→ この場合は、投稿時期が最近かどうかも要チェックです。
僕が必ず見る5つの評価項目
OpenWorkを見るとき、僕が特に重視しているのは以下の5つです。
項目 | 注目ポイント |
---|---|
経営陣への評価 | ビジョン・信頼関係・現場の納得感、ワンマン経営者か、トップダウン(とりあえず言ったことやれ式)か |
ワークライフバランス | 激務か成長機会か、職種ごとの差も見る、部署ごとにばらばらなので注意 |
若手社員の声 | 実際に成長できているか?主語が「私」か「皆」かで印象が変わる |
昇進・評価制度 | 評価がブラックボックス化していないか |
投稿の時期と傾向 | 投稿が古すぎないか、似た文体が続いてないか |
点数は「目安」として活用する
OpenWorkでは企業に点数(最大5点)が付けられています。
僕の印象としては、
- 4点以上:やや厳しい環境でも、ビジョンがしっかりしていてやりがいや評価制度が整った職場が多い前向きな企業。
- 3点台:問題もあるが、いわゆる「無難に働ける普通の会社」。長く働ける印象。
- 3点未満:構造的な問題(離職率、評価制度、人間関係など)が潜んでいるケースも。一定期間経験を積むためのステップアップと考えた方が良いかも
ただし、これはあくまで目安であって絶対ではありません。
実際、2点台でもまったく問題なく働ける人もいます。
点数に頼りすぎず、投稿内容や自分の希望条件と照らして総合的に判断することが大切です。
実体験|OpenWorkが役立った/足りなかった例
✔ 役立った例:
- 「経営層の独善性が現場を混乱させている」との記載 → 面接で確認したらまさにその通りだった →応募見送り
- 「昇進に年功要素はあるが、評価はクリア」 → 自分の希望と合っていた →納得して入社
✖ 失敗した例:
- 高評価が多かったが、**配属された部署だけ“別世界”**だった
→ 所属チームの事情までは、口コミでは見えづらい
いわゆる上司ガチャ要素までは読み取れないのが、限界でもあります。
結論:OpenWorkは“疑いながら信じる”のが正解
OpenWorkは、正しく使えば間違いなく心強い味方です。
- 投稿内容はわりと(8割は)信頼できる
- でも、過剰な期待や批判に引っ張られず
- 点数や傾向を“目安”として、冷静に情報を精査する
エージェントや求人情報とOpenWorkの情報を組み合わせることで、はじめて全体像が見えてきます。
転職を考えるすべての人に、OpenWorkの活用をおすすめします。
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