「実績がない…」と悩む前に考えてほしいこと
転職活動中、誰もがぶつかるのがこの問い。
「どんな実績がありますか?」
実績と聞くと「売上○億円UP」や「大手クライアント開拓」といった華々しいものを想像しがちですが、実際にはそんな機会に恵まれない人の方が多い。
僕自身もそうでした。でも、**評価されるのは“数字の大きさ”ではなく、“実感と軸を持って語れるかどうか”**です。
実績とは、“語れる変化”のこと
転職で評価される実績とは、こういうものです。
- 課題に気づいた
- 自分なりに工夫して取り組んだ
- 小さな変化を生んだ
- それを周囲と連携して広げた
→ この“流れ”こそ、企業が見ている「再現性のある行動」であり、**実績という名の“リーダーシップ”**です。
実はこの構造、新卒採用の評価軸とも同じです。
実績を生む働き方|常に問題意識を持ち、周囲を巻き込む
日々の仕事の中で、以下のようなサイクルを回している人は、面接でも語れる実績を自然と持っています。
- 違和感や非効率に気づく(=問題意識)
- 「なんでこうなってるの?」と深掘る(=課題発見)
- 「こうしてみませんか?」と周囲に提案(=共感獲得)
- 試して、改善し、定着させる(=行動+継続)
重要なのは、“1人で頑張る”のではなく“周囲を動かす”こと。
これができると、それはたとえ地味な取り組みでも、
間違いなく「リーダーシップを発揮した実績」として評価されます。
すべての行動を“キャリアの軸”につなげる
もちろん、何でもかんでもやればいいわけではありません。
できれば、自分のキャリアの軸や方向性と結びつけておくと、説得力が何倍にもなります。
たとえば…
- 経理職でキャリアを積みたい →
「業務フローを整理して、残業を1日1時間削減。
自分の時間を月次決算だけでなく、分析業務にも割けるようになった」 - 営業としてキャリアアップしたい →
「顧客管理表を自作し、チーム全体の引き継ぎミスを減らした。
結果的に新規受注率が2割上がった」 - 管理職を目指す →
「後輩の育成資料を整備して、オンボーディングの属人化を防いだ。
上司からも“仕組みをつくる人材”として評価された」
つまり、自分が目指したい方向に“自然と向かうような仕事”に取り組めているか?
そこに意識があるだけで、実績の価値が一段と上がります。
実績は、今すぐ目の前の仕事から拾える
大きな成果じゃなくていいんです。
地味な改善、小さな巻き込み、習慣の変化。
それらを**「自分の言葉で語れるかどうか」**が鍵です。
普段からやっておきたいのはこの3つ:
- 気になったことは、何か1つアクションを起こしてみる
- 自分の仕事が“誰にとってどう役立っているか”を言語化しておく
- それが“自分のキャリア軸”とどうつながるかを意識しておく
結論:実績とは「日々の姿勢」と「言語化力」の結晶
あなたが今日、地味な改善をひとつやったとする。
もしそれが、課題に気づき、工夫し、周囲に良い影響を与えたものであれば――
それはもう、**立派な“転職で語れる実績”**です。
目立たなくてもいい。派手じゃなくていい。
でも、自分の仕事に向き合う“目”と“言葉”さえ持っていれば、
「実績がない」なんてことは、決してないはずです。
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