社会人として働いていると、「あ、この人みたいにはなりたくないな…」と思う瞬間、誰しも一度は経験したことがあると思います。
それは決してスキルの高低だけではなく、「信頼を得られるかどうか」という、人間関係の基本に関わる部分だったりします。
今回は、僕自身の経験も交えつつ「職場で絶対にこうはなりたくない3タイプ」を紹介します。
もし自分にも少しでも当てはまるかも…と思ったら、すぐに改善に動いた方がいいです。なぜなら、これらは小さな癖や意識の問題でありながら、信頼を大きく損なう致命的な要因だからです。
① 何を言っているのか分からない人
会議や打ち合わせで、「結局この人は何が言いたいんだろう?」と首をかしげた経験はありませんか?
本人は一生懸命説明しているつもりでも、聞き手からすると「要点が見えない」「論理が飛んでいる」「言葉の使い方が曖昧」と感じてしまう。
こういう人は周囲にストレスを与えるだけでなく、結果的に自分の評価を下げてしまいます。
原因は大きく分けて2つ。
- 論理的思考が不足している
- 聞き手への配慮が足りない
特にビジネスの場では、「ロジカルに話す力」が必須です。何を結論としたいのか、その根拠は何か、どのような背景があるのか。この順序が崩れると、話が迷子になります。
また、ありがちなのが「カタカナ語や横文字を多用すること」。
例えば「アサイン」「コミット」「アジェンダ」…。相手によっては伝わらないし、解釈が違う場合すらある。そんなときは「要するに何なのか」を自分の言葉で説明するのが誠実さです。
対策
- ロジカルシンキングの本を一冊読む
- 結論から話す習慣をつける
- 「自分が相手の立場だったら理解できるか?」を常に確認する
- 誰にでもわかる言葉を使う(難しい用語は補足する)
仕事ができる人は、難しいことを難しく語るのではなく、難しいことを誰にでもわかる言葉に変換する人です。
② 小さなミスを繰り返す人
「ちょっとしたミスだから大丈夫でしょ」と思っていませんか?
実は、これこそが信用を削り取る最大の要因です。
例えば稟議書や社内資料での誤字脱字。
1回なら仕方ないこともあるかもしれません。けれど、これが何度も続くとどうなるか。
「この人に任せても大丈夫だろうか?」という不信感につながります。
しかも、誤字脱字は単なる見栄えの問題に留まらず、場合によっては意味を大きく変えてしまうリスクがあります。数字の桁を間違えたり、否定を入れ忘れたりすれば、仕事全体をやり直さなければならない。結果として、上司や同僚の時間を奪い、自分への評価も落とすのです。
僕の経験でも、ある人は「資料の誤字脱字があまりに多い」という理由だけで、上司から重要案件を任せてもらえなくなっていました。本人は能力があるのに、もったいない話です。
対策
- 提出前に必ず声に出して読み直す
- 数字や固有名詞は特にダブルチェック
- 「これは小さなミスだからいいや」と思わない
- 一度直されたポイントは次に絶対繰り返さない
完璧を求める必要はありません。
でも、「やり直しが必要になるレベルのミス」を防ぐ努力は、最低限の責任です。
③ 約束を守らない人
これが一番致命的かもしれません。
「やると言ったことをやらない」「締め切りを忘れる」「決めたことを有耶無耶にする」。
こうなると、一瞬で信頼を失います。
どんなに優秀でも、どんなに人柄がよくても、「約束を守らない人」に大事な仕事は任せられません。
仕事とは、信頼の積み重ねです。小さな約束を守ることが、大きなプロジェクトや重要案件につながっていく。逆に、小さな約束を破る人に「この人なら大丈夫」と思えるはずがありません。
対策
- 約束は必ずメモに残す
- 実行できない可能性があるなら最初から引き受けない
- 締め切り前に「進捗どう?」と聞かれる前に自分から報告する
- 忘れそうならすぐにカレンダーに入れる
「守れなかったらどうしよう」ではなく、**「守る仕組みを作る」**ことが大事です。
まとめ:意識すれば変えられる
今回挙げた3つは、特別なスキルや天才的な才能ではありません。
どれも「意識すれば直せる」ことばかりです。
- 論理的に、わかりやすく話す
- 小さなミスを軽んじない
- 約束を必ず守る
これらを心がけるだけで、周囲からの信頼は大きく変わります。
逆に、ここを疎かにすると「仕事ができない人」というレッテルを貼られ、取り返すのは簡単ではありません。
職場で成功するためには、派手なスキルや特別な資格以上に、こうした「基本の積み重ね」が大事です。
自分が「あの人みたいにはなりたくない」と思ったら、同じことを無意識にしていないか、ぜひ振り返ってみてください。
信頼は、一瞬で失うことはあっても、築くには時間がかかります。
だからこそ、今日から少しずつでも「なりたくない人」から脱却していきましょう。
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