転職後の年収、どう決める?
転職を考えるとき、やっぱり一番気になるのが「年収どうなる?」じゃないでしょうか。僕自身、過去に何度か転職していますが、そのたびにこのテーマは本当に悩みました。
今回は、自分の実体験もふまえて「転職後の年収の考え方」を整理してみたいと思います。
年収はキャリアビジョンとセットで考える
まず大前提として、年収だけで転職を決めるのは危険です。
「自分がどうなりたいのか」「何を目指すのか」によって、譲れるラインも変わってくるからです。
たとえば:
- 経験業務への転職 → 現職以上は譲らない。むしろアップを狙う。
- なぜなら、そのスキルを活かして即戦力として評価されるはずだから。
- 一度年収を下げると、その後上げるのは結構大変。戻すのに何年もかかることも。
- 未経験業務への転職 → 希望は現職以上。でも、多少下がってもやむなし。
- 新しいチャレンジなら、一時的な投資と考えるのもアリ。
ただし、余程苦しい状況(ブラック企業で一刻も早く辞めたい、など)でない限り、安易に年収が下がる転職はおすすめしません。
年収以外の「昇給・昇格のしやすさ」もチェック!
同じオファー額でも、会社によってその後の伸び方は全然違います。
- 昇給しやすい会社か?
- 大企業で毎年3〜5%の昇給があるとか、評価制度が明確だとか。
- 昇格のチャンスが多いか?
- 急成長していてポジションが増えている会社は、上に行きやすい。
- 「昇格前提での採用です」と明言される場合もある(これは大チャンス)。
- また、「将来的な部長候補・課長候補・リーダー候補」としての求人では、そのポジションで入社し、一定期間後に本役職へ昇格する流れもあります。
僕が以前いた会社も、最初の年収は普通だったけど、1年目で昇格してグンと上がったことがあります。
外資系や不安定な企業は「リスクプレミアム」を乗せる
外資系企業など、成果主義でいつ切られてもおかしくない環境では、当然ながら高めに希望を出すべきです。
- クビになるリスクがあるからこそ、高めの給与が設定されている(=そういう採用)。
- 「安くてもいいから入りたい」では、自分の首をしめるだけです。
年収以外にも見るべきポイントがある
見落としがちですが、**退職金制度の有無や福利厚生(家賃補助・昼食補助など)**も、実質的な年収に大きく影響します。
たとえば:
- 年間30万円の家賃補助があるかどうか
- 社食で毎日数百円の差があるかどうか
- 将来の退職金制度があるか(中小では意外とない企業もある)
こうした項目も含めると、**年収が数十万円〜100万円単位で“実質変わる”**こともあるので、事前にしっかり確認しましょう。
自分の失敗談:20%下げて後悔した話
僕自身、過去に“逃げの転職”をしてしまったことがあります。
当時の職場がブラックすぎて「もう一日でも早く辞めないと心身がもたない」と思い、短期離職で焦っていたこともあり、「とにかく次を決めなきゃ」と思って、年収20%減を受け入れてしまいました。
でもそのあと、
- 「やっぱり下がったままだとキツいな…」
- 「次の転職で戻そうにも、ベースが下がってるから難しい」
と、かなり苦労しました。
時間も労力もかかって、本当に後悔しました。
やっぱり、最低限現職と同水準を死守するつもりで交渉するべきだと思います。
まとめ:年収は「今」だけじゃなく「その後」も見よう
転職後の年収って、その瞬間の金額だけじゃなくて、
- 「今後、上がる可能性があるか?」
- 「どれだけ昇進・昇給のチャンスがあるか?」
- 「退職金や福利厚生まで含めた“実質年収”で比較できているか?」
も含めて考えるべきです。
経験者なら、下げないこと。未経験でも、大きく下げないこと。
焦らず、しっかり企業を見て、交渉して、自分のキャリアと年収を守っていきましょう!
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