【Amazon輸出③】FBAをやめて“無在庫輸出”へ転換。そしてアカウント停止で終わった話

Amazon輸出

FBAを使っていても赤字が続いた中で、「いっそ在庫を持たずにやればいいのでは?」と思って始めた無在庫輸出。
でも、そこにはまた別のリスクと現実が待っていました。


① 自己発送→FBA。手数は減ったけど、不安は減らなかった

Amazon輸出を始めたばかりの頃、
僕は日本国内からの自己発送(FBM)で1件ずつ出荷していました。

売れたときの実感は強かったけれど、
このままではとても数をさばけないと感じ、FBAを導入。

倉庫に納品さえしておけば、あとはAmazonが発送してくれる。
仕組みとしては理想的なはずでした――が、現実は甘くありませんでした。


■ 商品リサーチと在庫のプレッシャー

売れ筋を探すリサーチに膨大な時間がかかり、
副業時間が“探して終わるだけ”の日も増えていきました。

そして、在庫を持つプレッシャー。
売れなければ在庫はただの重荷です。


■ 砥石のFBA在庫が全滅した「警告事件」

ある日、FBA倉庫に納品していた砥石に対し、製造元からAmazonにクレームが入りました。
その結果、FBAに残っていた全在庫が販売不可となり、全損。

「在庫って、いきなり“死ぬ”んだな…」
その瞬間から、FBAに対する信頼は揺らぎ始めました。


② 無在庫販売に惹かれた理由

在庫リスクが怖くなった僕は、無在庫販売という仕組みに惹かれました。

売れてから仕入れる=損しない。
初期費用が不要、在庫を抱えない、トラブルも少ない(はず)。

さらに、月額制の副業コミュニティに入会し、
有料ツールを使って“自動出品・価格調整”の体制も構築。

「これはFBAより安心で、効率も良さそう」
そう思い、無在庫へ本格シフトしていきました。


③ やってみて感じたギャップ

大量出品すれば確かに売れました。
特に中古カメラ関連や靴(スニーカーやブーツ)は、1~2万円台の単価で利益率も悪くなかった。

ただ――返品されたときのダメージがあまりに大きい。

  • 日本への返送コスト
  • 再販の難しさ(メルカリで赤字処分)
  • 商品の状態リスク(「イメージと違った」で戻される)

ツールで効率化していたはずが、トラブル対応はどんどん手作業化。
ストレスと時間が、気づけばFBA時代以上にのしかかってきました。


④ アカウント停止と、やめ時を見失った副業

さらに問題だったのは、Amazonの規約とのズレ。
無在庫販売(とくに他店からの直送)は、Amazonではグレーどころか基本NG。

そしてある日、突然通知が届きました。

「重大なポリシー違反が認められたため、出品を停止しました。」

アカウント停止。
理由は「商品情報に不備」とだけ書かれ、
改善計画書を出しても、業者に依頼しても、何をしても解除されませんでした。


当時、月間の売上は100万円を超えており、
停止時点で数十万円分の売上が凍結。
(※最終的には半年以上経って返金されました)


「やめた」というより、“やめさせられた”副業でした。


⑤ 気づいたことと、次に進むために

この経験で得たことはあります。
ツール運用、英語対応、トラブル処理、仕組み理解…

でも、最後に残ったのは、

「自分がコントロールできない副業は、いつか壊れる」
という確信でした。


だから今は、
もう少し地に足のついた副業、
“積み上がる仕組み”を自分のペースで作ろうと考えています。

次回は、そこからどう立て直していったか――
また、別の角度から綴ってみたいと思います。

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