気が利く人 vs 気が利かない人|夫婦のすれ違いはここから始まる

考え方・価値観

「気が利くね」って、褒め言葉ですよね。
でも、裏を返すと、**“気が利かない人にイライラしてる人”**が多いってことかもしれない。

自分もそうだった。
いや、今もそうかもしれない。


■ たとえば“お土産を買うかどうか”

出張や旅行に行ったとき、
「ちょっとしたお菓子でもいいから、何か買って帰るのがマナー」
という人と、
「別にそんな義務ないし。自分の旅でしょ?」
という人がいる。

この違いは、優しさの有無じゃない。価値観の違い。


■ 気が利く人の思考回路

気が利く人は、空気を読んで、先回りして、相手のニーズに応えようとする。
「言われる前に動く」ことに、ちょっとした誇りすら持っている。

でも実は、
そういう人って、自分がやってることを他人にも無意識に期待していることが多い。

「え、普通それくらいやるでしょ?」
「言わなくても気づかない?」
「…察してよ」

この気持ち、思い当たる人も多いんじゃないだろうか。そして自分と同じことに気づかない人にイライラする。


■ 気が利かない人は“冷たい”わけじゃない

一方で、気が利かない人にも言い分はある。

「頼まれてないことを勝手にやるのって、逆に迷惑じゃない?」
「察するより、言ってもらえた方が分かりやすい」
「気を回しすぎるのって疲れない?」

このタイプは、相手に過度な期待をしないし、自分もされたいと思っていない
だからラクだし、変なストレスはない。何もしてくれなくても怒ることはない。
でも、相手が“気が利く人”だと、ぶつかる。


■ 実際にあった“気が利かない夫”エピソード

元妻と結婚して間もないころ、出張から帰ったとき、僕は何も考えずにスーツケースを片づけていた。
彼女がポツリとつぶやいた。

「お土産…ないんだね。」

…そう、完全に忘れていた。というか、遊びにいってる訳じゃないし、時間もあまりなかったし、「ま、いっか」という感覚だった。

こっちは「え、それ必要だった?」という感覚。
向こうは「え、それがないなんてありえない」という感覚。

まさに、価値観の衝突


■ 気が利く人は“勝手に期待して勝手にガッカリする”ことがある

そしてこれ、夫婦だけじゃなく、職場でも起こる。
気が利く人ほど、まわりに対して「なんでそれに気づかないの?」と不満を抱える。

でも相手からすると、「言ってくれればやったのに」「そもそも必要なの?」というスタンス。

優しさや配慮がすれ違うと、摩擦になる。


■ 相性が悪いと、夫婦は地獄を見る

気が利く人は、相手にも「そうあってほしい」と思う。
気が利かない人は、「そんなこと気にしないでよ」と思う。

この2人が夫婦になるとどうなるか?

  • 「自分ばかり気を使ってる」と不満を抱える日々
  • 「何でそんなに細かいこと言うの?」と責められる
  • 気遣いの押しつけ vs 無関心の壁

地味にキツいです。
やってあげるほどにイライラが増えていく。
やらない方は「助けてもらってる」という自覚がない。むしろ「お願いしてないのに」という感覚。
悪意がないから、余計にタチが悪い。


■ 解決策は“察さない前提の設計”

結局、どっちが正しいわけじゃない。

でも、すれ違いを減らすには、前提を合わせることが大事。

「私はこういうのを大事にしてる」
「言ってくれないと分からないから、ちゃんと伝えてほしい」

それを最初に言い合っておくだけで、だいぶ変わる。(でも、やはり根本的な感覚の違いなので、完全に埋まることはない・・・)


■ 終わりに:気が利くって、実は繊細でめんどくさい

気が利く人は、世界を“自分のルール”で見てることがある。
「当然こうするよね?」という期待が、実は自分を苦しめてたりする。

逆に気が利かない人は、他人から「冷たい」「気がつかない」と誤解されるけど、
別に悪気はない。ただ価値観、感覚が違うだけ。

どっちが正しいとかじゃない。
ただ、合わないとけっこうしんどい。正直僕が離婚した理由の大きな要因だと思っている。
ここ、結婚前は気づきにくいけど、これから結婚しようとしてる人、必ず確認しましょう!

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