転職5回した僕が語る「転職回数って多いと不利?」のリアルな答え

転職・就職

転職活動をしていると、必ず出てくる話題。

「あまり転職回数が多いと、不利になりますよ」

これ、面接対策本でも転職エージェントでもよく言われるフレーズです。

でも、実際に5回の転職を経験した僕から見ると、「半分ホントで、半分ウソ」だと思っています。


「転職回数」は評価軸じゃなくて“経緯”が見られている

転職回数が多い人に対して、面接官が気にするのは、

  • 「すぐ辞めてしまうのではないか?」
  • 「本人に何か問題があるのでは?」

といった“想像”や“懸念”です。

でも実際に面接で聞かれるのは、回数そのものよりも**「なぜその転職をしたのか?」という理由や背景**です。

つまり、「多いからダメ」ではなく、「納得できない理由だとダメ」なんですよね。


僕の5回の転職、それぞれに理由がある

僕自身、5回の転職をしています。

もちろん、すべてが華やかなキャリアアップだったわけではありません。中には、

  • 思っていた業務内容と違った
  • 組織文化がどうしても合わなかった
  • 直属の上司との関係性に苦しんだ

というような「ミスマッチ」があった会社もありました。

でも、僕が意識していたのは、**「すぐ辞めない。まずは自分でできる努力を全部してみる」**ということ。

社内での配置転換を願い出たり、自分からプロジェクトを立ち上げてみたり、周囲とコミュニケーションを重ねたり…。
正直しんどい時期もありました。でも、やれることは全部やった上で、それでもどうしても厳しいと判断したときにだけ、次の道を選びました。


面接で語るべきは「努力した過程」と「学んだこと」

転職理由を話す時に、僕が意識していたのは以下の3点です。

  1. ミスマッチだったとしても、最初から逃げようとはしていない
  2. どんな状況でも、自分なりに改善しようと努力した
  3. その経験を通じて、何を学び、次にどう活かしたのか

特に2社目・3社目では、「これはもう無理かも…」と感じたことがありました。でも、上司に相談したり、社内の別部門との関係性を変えようと試みたり、自分なりにできる限りのことはしたつもりです。

そして、こうした苦しかった短期離職の経験は、今のマネジメントにも確実に活きています。

部下が悩んでいるとき、「あ、あのときの自分と似てるな」と自然に感じることがあるんですよね。

「表面では元気に見えるけど、実はもう限界寸前なのかもしれない」
「この不満、前の会社でも自分が感じてたな」

そんなふうに、表情や雰囲気の“揺らぎ”に気づけるようになったのは、EQ(感情知性)が高まった結果かもしれません。

もちろん、経験がなかった頃は、こうした繊細な心の動きに気づけませんでした。
失敗も苦しみも、後から振り返るとちゃんと意味がある——今ではそう思えています。


「回数=悪」ではない。むしろ“多様な視点”として評価されることもある

これも意外かもしれませんが、転職が多いことでポジティブに見られる場面もあります。

たとえば、

  • 異なる業界や会社文化を経験している
  • いろんなタイプの上司・部下と仕事してきた
  • 新しい環境への適応力が高い

というような点は、むしろ強みとしてアピール可能です。

実際に面接でも「それだけの会社を経験していると、社内に多様な視点をもたらしてくれそうですね」と言われたこともありました。


転職回数を「引け目」にするか「材料」にするかは、自分次第

たしかに、1社で10年20年と働いてきた人に比べると、僕のキャリアは“安定していない”ように見えるかもしれません。

でも、その分、色々な組織で揉まれてきた強さがあります。

  • 「この状況なら、前の会社のあの方法が使えるかも」
  • 「この人、あの上司に似てるな(笑)」といった引き出し

そういう「引き出しの多さ」は、転職回数があるからこそ持てた武器です。


「転職=逃げ」ではなく、「選択と戦略」であるべき

誤解されやすいのが、転職回数が多い=逃げ癖がある、という見方。

でも、僕は**逃げるのではなく、常に“選び直してきた”**という感覚があります。

  • より自分の力が発揮できる環境
  • より長く働き続けられるフィールド
  • 家庭や健康などライフステージとの両立

転職って、人生のバランスをとり直す大事なタイミングでもあると思うんです。


まとめ:「転職回数」は単なる数字。語れる内容があれば、恐れる必要はない

この記事をここまで読んでくれたあなたが、もし転職回数に不安を感じているなら、こう伝えたい。

回数を気にするよりも、その転職をどう語れるかを意識しよう。

そして、

ミスマッチがあっても、すぐに逃げ出したわけではなく、自分なりに向き合ってきたこと。

これが伝われば、転職5回という数字も、きっとあなたの“キャリアの物語”の一部として受け入れてもらえるはずです。


🔽 次のアクション

  • 過去の転職を、ストーリーとして書き出してみる
  • それぞれの転職で、何を学んだかを整理してみる
  • ミスマッチに対して「自分がとった行動」もメモしておく

こうした準備をすることで、面接でも自信を持って話せるようになります。

転職回数は、あなたの弱点ではなく「経験値の証」。
堂々と、自分の道を語っていきましょう。

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