【Amazon輸出④】無在庫輸出で起きた“静かな地獄”。返品、規約違反、アカ停止のリアル

Amazon輸出

第4話|無在庫輸出に踏み切った僕を待っていた、静かな地獄。

在庫リスクに疲れた僕は、とうとう「無在庫輸出」へと舵を切りました。
始めた当時は、「これはこれでアリかもしれない」と正直思っていました。


きっかけは、ある月額制の無在庫コミュニティに入ったこと。
そこで紹介された有料ツールを使えば、
日本のAmazonなどで売られている商品を数千点単位で一括出品できる。

最終的には、3万点以上の商品を出品していたと思います。

「在庫を持たない」「商品を選ばなくていい」「効率的に回せる」
当時の僕にとっては、まさに“正義のような仕組み”に見えました。


実際、出品数が増えるとポツポツ売れるようになりました。
ただ、ここからが地獄のはじまりだったのです。


✅ 高単価商品の返品ラッシュ

売れていた商品は主に1〜2万円台のもの。
ジャンルもさまざまで、中古カメラや靴などが多め。

ところが、返品が思った以上に多い。
しかも、理由がまた雑で…

「イメージと違った」
「サイズが合わなかった」
「ちょっと試しただけ」

みたいな感じで、返品理由にあまり深みがない。


しかも返品されると、
商品は日本に戻さないといけない(米国の倉庫で処理できない)。
なので、一旦アメリカの転送業者に送って、そこから日本へ返送。

さらにそこから、メルカリで赤字再販。

売上はゼロどころか、普通にマイナスです。


✅ アカウント停止の恐怖と“構造的な危うさ”

この時期に一番ストレスだったのがこれ。

Amazonは規約上、“無在庫販売(ドロップシッピング)”は禁止しています。
ただし明確な線引きがあいまいで、
「出品者が商品を管理している状態ならOK」など、グレーな状態。

でもこのグレーが怖すぎた。


さらに問題なのが、「大量出品による管理の甘さ」。

僕は最終的に3万点近くを出品していたので、
どんな商品がどこに出ているのか、細かく把握なんてできない。

その結果――

  • 知的財産権を侵害している商品を知らずに出してしまったり
  • 本来は出品NGなメーカー商品が混ざっていたり

…という状態になりがちで、
規約違反を“意図せず”起こしてしまうリスクが常に付きまとうんです。


「このままアカウント停止になったらどうしよう…」
「売上は全部没収されるのかも…」
「評価が下がったら回復できないかも」

常にそんな不安を感じながら、取引を回すという“精神衛生的に終わってる状態”でした。


このあと、実際にアカウントが――
(次回につづく)

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