「学歴なんて関係ないよ」のウラ側にあるもの
最近よく聞くんです。
「学歴なんて関係ない」っていう言葉。
でもこれって、よくよく観察すると、言ってるのは主に2パターンなんですよね。
1つ目は、学歴がなくても成功しちゃった人たち。
起業で上手くいったとか、もともとお金持ちだったとか、才能があったとか…。
そういう人たちは、そもそも学歴なんて必要なかった。
いや、正確に言うと「必要じゃなかったように見える」だけかもしれないけど。
2つ目は、学歴がないことで劣等感を感じてる人たち。
「別に関係ないし!」って、半分強がり、半分負け惜しみで言ってるようなタイプ。
でね、僕はこう思うんです。
本当に学歴が必要ない人なんて、世の中にほとんどいない。
スポーツや芸術でメシが食える人なんて一握りだし、
SNSでバズって生計立てられる人も一部。
そういう“光が強い人たち”を見て、「学歴なんて要らない」って言いたくなる気持ちもわかるけど、
実際のところ、ほとんどの人は“凡人”なんですよ。僕も含めて。
だから僕は声を大にして言いたい。
凡人にとって、学歴は最もフェアに戦える武器であり、何もないときに支えてくれる盾です。
学歴があってよかった、と感じた場面は確かにあった
「学歴があってよかったな」と思った瞬間って、振り返れば何度もあるんです。
たとえば――
● 新卒の就職活動
スキルも実績もない状態で、「名前」でエントリーシートが通るという現実。
冷静に考えたらおかしいんだけど、それが現実。
これが中堅以下の大学だったら、たぶん最初の書類すら見てもらえなかった会社もあると思う。
それだけでチャンスが変わってくる。
● 転職市場での評価
正直、ミドル以上の転職になっても、学歴の影響ってあります。
僕自身、職歴や実績がある程度積み上がったあとでも、「学歴のおかげで通ってるな」と感じた選考が何度かありました。
職務経歴がほぼ同じでも、最終学歴で“並び順”が変わる世界はまだ確実にある。
特に書類選考の段階で、それは如実に出る。
● 子どもに選択肢を与えられるようになった
何より大きいのはこれかもしれない。
自分の働き方や収入水準が「それなり」でいられているのは、学歴がなければ得られなかった職種やポジションにつけたからだと思ってます。
もしそうじゃなかったら…
「本当はこれをやらせてあげたいけど、ちょっと厳しいな…」って諦めなきゃいけなかったこと、きっとたくさんあったと思う。
だから学歴は、自分を守るためのものであると同時に、家族や子どもの未来を守るものでもあると感じています。
もちろん万能じゃないけど、“凡人にとって最強の道具”だと思う
当然だけど、学歴があればなんでも上手くいく、なんて思ってません。
実力がなければ評価されないし、ただの“肩書き人間”になってしまうことだってある。
でもね、現実として――
「あとちょっと実力が足りないときに、学歴がカバーしてくれる場面」は確実に存在します。
しかも、学歴ってある意味で一番努力が報われやすい仕組みなんですよ。
特別な才能も、資産も、生まれつきの環境もいらない。
ただコツコツ勉強すれば、一定の評価に届く可能性がある。
「フェアに戦える」って、凡人にとっては最高にありがたいことだと思いませんか?
僕はこれからも「学歴なんて関係ない」とは言わない
今の時代、「多様性」とか「個性」とか、いろんな価値観が尊重されているけれど、
それでも僕は、学歴の価値をあえて口にし続けたいと思っています。
「誰にでもできる努力で、ここまでたどり着ける仕組みがあるんだよ」ってことを、ちゃんと伝えたい。
もちろん、学歴がなくても素晴らしい人生を歩んでいる人もたくさんいる。
でも、もし自分に突出した才能がないなら――
そのときこそ、学歴を“道具”としてちゃんと使ってみる価値はあると思っています。
まとめ:凡人にとって、学歴は「一番フェアな土俵」であり、「人生の保険」だった
僕にとって学歴は、
自分を助けてくれたし、家族を守ってくれている。
学歴は、勉強以外に突出した才能がない人にとって、
一番フェアに戦えて、かつ、人生のピンチを助けてくれるもの。
今、そう胸を張って言えます。
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