なぜか、こういう番組ばかり見てしまう
テレビを見る時間って、年々減っている気がする。
でも、なんだかんだでずっと見続けてる番組がある。
それが、人の人生を淡々と映す番組たち。
NetflixやYouTubeも見るけど、
結局いちばん心に残るのは地上波で放送されている“人間ドラマ”系の番組だったりする。
『ドキュメント72時間』──ああ、みんな色々あるんだな、って思える
自販機の前に集まる人。
深夜フェリーで一晩を過ごす人。
廃墟ホテルに泊まる人。
場所はどれも、特別じゃない。でもそこに集まる人たちの人生が、想像以上に濃い。
語り口は淡々としていて、泣かせにくる演出なんてない。
でもその静けさのなかに、人生の手触りがあって、いつの間にかこっちの心が揺れている。
「ああ、色々あるのって、自分だけじゃないんだな」
そう思わせてくれるから、なんだかホッとする。
『映像の世紀 バタフライエフェクト』──近代史が映像でわかる幸せ
この番組は、もう“映像詩”みたいなものだと思っている。
圧倒的なアーカイブ映像と、心に残る音楽、そしてナレーション。
100年前の戦争、革命、貧困、混乱。
そのすべてが「過去」ではなく、「今につながる現在」なんだと感じさせてくれる。
歴史は遠くない。
自分の生きている今も、いつか“映像の世紀”の一部になるかもしれない。
ちなみにこれも、Amazonプライムの「NHKまるごと見放題パック」で見ている。
月額990円だけど、心の栄養として十分すぎるほど元が取れている。
『家、ついて行ってイイですか?』──誰にでも“物語”がある
終電を逃した人に声をかけて、そのまま家についていく。
それだけの番組なんだけど、出てくる人がみんな、語れる人生を持ってる。
何をしてきたのか。
なぜその部屋に住んでいるのか。
今、何を抱えて生きているのか。
「この人、こんな人生送ってきたんだな」って思うと、ちょっと自分の人生も許せる。
共通点:行ってみたくなる場所ができる
この手の番組を見ていると、ふと「ここ、行ってみたいな」と思うことがある。
- 『ドキュメント72時間』で出てきた、おでん屋、釣り堀、定食屋
- 『映像の世紀』で紹介された歴史の現場
- 『家ついて行ってイイですか?』で映った、古い団地やアパート
観光地ではない、名所でもない。
でも、誰かが生きた場所だからこそ、なんとなく惹かれる。
なぜ、こういう番組ばかり見てしまうのか
自分の人生は派手じゃない。
日々のルーティンのなかで、仕事して、子育てして、少しだけ自分の時間をつくって寝る。
でも、人の人生を見ることで、
「そうか、みんなもこうやって、ひとつひとつ乗り越えてきたんだ」
って思える。
だから、こういう番組が好きなのかもしれない。
娘にも、こういう番組を見てほしいと思う
「誰にでも物語がある」
「いろんな人生がある」
それが自然と伝わる番組って、そう多くはない。
大人になるって、どういうことなのか。
自分と違う人生を知るって、どういうことなのか。
教科書では教えられないことを、こういう番組はじんわり教えてくれる。
まとめ
人の人生を見て、泣くわけでも笑うわけでもなく、
ただ「なんかいいな」と思う。
それだけのことだけど、
それが今の自分にとって、いちばん心が落ち着く時間だったりする。
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