「転職成功」は、入社してからが勝負
転職が決まった瞬間って、少しホッとしますよね。でも実際はそこからがスタート。
「自分をどう馴染ませるか」「どんな立ち回りをするか」で、その後の居心地や評価は大きく変わってきます。
僕自身、5回の転職を経験してきましたが、最初の3ヶ月の行動次第で、後々の働きやすさは9割決まると実感しています。
今回は、そんな経験をもとに、
**「最初にやるべきこと」「やってはいけないこと」**を、人間関係編・業務編に分けてリアルにまとめてみます。
やるべきこと(人間関係編)
✅ まずは“人を知る”ことに集中
- 周囲の人の名前を覚える、顔を覚える、役職を覚える
- どんな性格の人が多いのか、雑談の温度感、会話量の多い人/少ない人を観察
- 誰がキーパーソンか、人間関係の力関係(上司-部下だけでなく、上司-その上の上司の関係性も)
✅ 上司を深掘りする
- 上司の人柄・仕事の進め方・コミュニケーションのクセは最重要
- 指示は明確か、放任主義か、細かく詰めたがるタイプか
✅ リモートOKでも“出社推奨”が基本
- リモートが許可されていても、最初の1〜2ヶ月はなるべく出社したほうが人間関係が早く作れる
- オンラインだけだと雑談の“偶発性”がない=関係が深まらない
✅ 挨拶+雑談+自己開示
- 「おはようございます」「お疲れ様です」は何度でも
- 趣味、家族、出身地など、軽めの自己開示で印象を持ってもらう
- キーパーソンとはあえて接触する努力を。向こうからは話しかけてくれないことも多い
やるべきこと(業務編)
✅ 自分の立ち位置を正確に把握する
- 「この部署は何をしていて、その中で自分は何を担うのか」
- 自分の業務が、他部署やチームにどう影響するかまで理解する
✅ 組織の全体像をつかむ
- 業務で関わる他部署はどこか
- 組織図だけでなく、“実質的な力関係”も観察ポイント
✅ 勉強は恥ずかしくない
- 未経験業界なら、やさしい本でもいいので業界の基礎を押さえること
- 引き継ぎ中に出てくる不明点は、質問→復習→再質問の流れでつぶす
✅ 最初は「なんでも引き受けてみる」くらいでちょうどいい
- 雑務、議事録、地味な作業でも一旦は受けてみる
- 特に「みんながやりたがらないこと」を快く引き受けると印象が良くなる
- その中で徐々に**職場の“クセ”や“問題”**も見えてくる
やってはいけないこと(人間関係編)
❌ いきなり“職場批判”をしない
- 「ここ、おかしいですね〜」は危険ワード
→みんな思ってても言わない。新入りが言うと空気が凍る
❌ 年下でもため口厳禁
- 軽いノリでいくと痛い目を見ることも
❌ 1人とばかり仲良くしない
- 初期に1人とだけ深く関わると、他から“そういう人”として見られやすい
❌ リモートを使い倒さない
- 1週目から在宅メインにすると、「やる気ない人」と思われかねない
やってはいけないこと(業務編)
❌ ミスの連発は最初が一番致命的
- どんなに優秀でも、「雑な人」と思われた印象は消えない
❌ 分からないのに質問しない
- 自力で考えるのも大事だが、迷って放置するくらいならすぐ聞いた方がいい
❌ いきなり改善提案しまくる
- 「前職ではこうしてました」は要注意ワード
- 過去の経緯を知らないうちは、“変えようとしない”が無難
僕の失敗はない。でも、注意はしている
正直に言うと、僕自身はこれまで大きな失敗はありません。
ただそれは、「運が良かった」のではなく、「最初の行動に気をつけていたから」だと思っています。
最初の数ヶ月って、
“実力”よりも“立ち居振る舞い”のほうが見られています。
特に40代以降は、
「できて当たり前」の目線で見られる分、謙虚さと信頼構築が何より大切です。
結論:最初の3ヶ月は“人と組織を読む”時間
転職してすぐに成果を出すことも大事ですが、
それ以上に**「この人と一緒に仕事したい」と思ってもらえるか**のほうが大切。
そのためにできることは、意外とシンプルです。
- 挨拶
- 自己開示
- 観察
- 勉強
- 地道な積み重ね
最初の数ヶ月を「地味な積み重ね期間」として意識できるかどうかが、
その職場での長期的な信頼に繋がる――僕はそう思っています。
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