「小学生でしか伸びない力」を育てる習い事・スポーツとは?ゴールデンエイジの活かし方

教育

小学生でしかできない習い事・スポーツがあるという話

「今は受験よりも、好きなことを続けたい」

これは我が家の話でもあり、たぶん多くの家庭で一度は考えるテーマではないかと思います。 中学受験に進むか、それとも今やっているスポーツや習い事を続けるか。 あるいは、そもそも中学受験をスタートするかどうか。

今回は我が家の判断にも重なる、 **「小学生時代が大事な習い事・スポーツって何かあるの?」**という点についてまとめてみたいと思います。


習い事・スポーツには「旬の時期」がある

子どもの発達には個人差がありますが、 やはり小学生の時期だからこそ伸びるもの、というのは確実に存在します。

スポーツにおいては、よく「ゴールデンエイジ」と言われるのが9歳〜12歳くらいの時期。 この時期は神経系の発達がピークを迎え、運動能力や感覚系のスキルを習得する最も重要な時期とされています。

音楽においても「耳の力」や「音感」が自然と身につきやすいのは小学生までという指摘があります。


習い事・スポーツ等を時期別にまとめてみた

🔵【小学生が“旬”の時期になる習い事・スポーツ等】

小学生期に基礎を固めないとその先が難しくなる、または遅れると不利になるもの。

種目特徴・理由
フィギュアスケート柔軟性・体重の軽さ・空中感覚・表現力が小学生で大きく伸びる
体操・新体操身体の可動域・恐怖心が小さい幼少期にアクロバット系技術を習得するのが重要
バレエ柔軟性・姿勢・動作の美しさなど、基礎訓練を長年続ける必要がある
水泳(選手育成)小学生から育成を始めることで、スタミナとフォームを安定化。中高生以降は記録向上期
卓球反応速度・戦術理解・フォームの習得に小学生時代の反復が有効。日本代表も10歳前後で本格化
バイオリンなどクラシック音楽音感・運指・表現の感性は早期に養うほど有利。小学生で基礎完成が望ましい

🟡【できれば小学生のうちにスタートしたいもの】

中学生以降でも間に合う可能性があるが、小学生からやっておくと有利になるもの。

種目特徴
サッカー・野球技術習得に時間がかかるが、中学からでも伸びる子もいる。早期スタートは有利
ピアノ指の独立性、読譜力は小学生がゴールデンエイジ。ただし中高生以降も継続可能
英語(英会話)音の吸収力が高い時期に始めるとネイティブに近い発音が可能に
空手・柔道・剣道礼儀作法や基礎体力、集中力育成に有効

🔴【あえて遅めスタートでも構わない】

中高から本格化できるもの。

種目特徴
陸上競技(短距離・長距離)体格・筋力が育ってから伸びやすい。走ること自体は自然に身につく
バスケットボール身長や筋力の影響も大きく、小学生で無理に始めなくても中高で開花する子が多い
ラグビー・アメフト体格差が重要なため、本格化は高校以降が多い
将棋・囲碁早期教育で伸びる子もいるが、大人になってからでも習得可能

習い事・スポーツと受験、どっちを選ぶ?

こうした情報を整理していくと、 やはり「中学受験の勉強に時間を振り切ることで、何かを犠牲にする可能性」も出てきます。

もちろん、受験にも素晴らしい面はありますし、そこに価値を見出すご家庭も多いでしょう。 でも我が家は、スポーツを中心とした今しかできない体験を優先したい、という考えで、中学受験はしませんでした。

小学生の6年間というのは、思っている以上に“伸びる”時期だと思います。 その時期に何をするか、何に熱中するかは、あとからは取り戻せません。


✅ まとめ|「今しかない」は本当にある

習い事やスポーツを続けるかやめるか――。 各家庭や子どもの個性によりますが、**「小学生でしか伸ばしにくい能力」**を育てられる時期は確かに存在します。

いわゆる“ゴールデンエイジ”(9~12歳)は、神経系が急激に発達し、運動スキルの習得に最も適した時期とされており、この時期に基礎的な動きを経験することは、その後の能力発達の土台になるとされています。

また、音楽教育に関しても、ヤマハ音楽教室などの教育指針では、3~5歳の幼児期に音感や耳の力がぐんと伸びる時期としており、小学生時代に音楽の基礎を形成することが推奨されています。


🔖 参考文献

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