5回転職して気づいた「働く意味」と“キャリアの整え方”の話【40代リアル体験】

転職

【転職シリーズ⑥・最終回】“働く”って何だ?6社経験して見えてきた、意外な結論


はじめに:6社を渡り歩いた今、立ち止まって思うこと

なぜ自分はこんなに転職してきたんだろう?
成功だったのか?失敗だったのか?

今、ようやく少し立ち止まって「働く意味」について考えるようになりました。


働くこと=「収入を得る手段」だった頃

最初に入ったのは地銀。特に強い目的意識があったわけではなく、なんとなく「働いてる感」で毎日を過ごしていました。

仕事は忙しく、周囲も優秀で、給与も悪くなかった。
でも、どこかで「これでいいのか?」という違和感が常にありました。

自分で自分の人生の選択をしていないような感覚。
だからこそ、転職を重ねていく中で、徐々に「意志あるキャリア」にシフトしていくことになります。


働くこと=「スキルを得る場」としての転職

  • コンサル:激務でも、ロジカルシンキングや資料作成スキル、提案力を身につけた
  • 大手金融機関:顧客対応や関係構築の深さを知る
  • 経営企画職:事業と経営の狭間で、現場感と経営視点を鍛えた

確かにスキルは増えました。
でも、そのぶん迷いも増えていきました。「自分に合う仕事ってなんだ?」という問いがずっと残ったままでした。


働くこと=「自分の意志を反映させられる場所」へ

ようやくそれが見えてきたのは、事業会社の企画職に就いてから。
現場と向き合いながら、数字を読み、施策を企て、事業と一緒に動いていく。

これまでの経験がすべて繋がっていくような感覚がありました。

  • 現場に近い立ち位置
  • 上司も極端ではなく、健全な組織
  • 自分の判断で進められる場面が多い

「やっと、自分の働き方に合う場所に出会えた」──心からそう思えました。


マネジメントを通じて、働くことの本質が見えてきた

30代後半からは、徐々に部下を持つ立場にもなりました。

その中で、強く実感するようになったのは:

「自分だけでなく、部下が気持ちよく働ける環境」をつくることの尊さ

  • とにかく話を聞くこと
  • 業務と本人の生活・意思のバランスをとること
  • その落としどころを一緒に探すこと

これが思った以上にやりがいで、「働く意味」って、“人を支えること”でもあるんだと気づかされました。


そして今:経験がつながり、新しい視点が生まれている

これまでの転職経験を通じて、結果的に自分のキャリアはゼネラリスト的な形になってきました。

ただ、その一つひとつの経験が点ではなく、徐々につながり始めている感覚があります。

会社という仕組み、部署ごとの機能、立場ごとの視点――そうしたものを俯瞰的に見る力が、いつの間にか育ってきている気がしています。

この先、それがさらに“深化”していくと、自分がどんな役割を担えるのか。
それが、今とても楽しみです。

現職では、管理部門の統括補佐として、経営と現場の橋渡し役を担っています。

  • これまでの経験が広く活きている実感がある
  • そして、今後もまた新しいやりがいがきっと生まれてくる

働く意味は、変化する。だから面白い。


まとめ:「働く意味に“正解”はない。だから自分でつくっていく」

  • 「会社の中でどう生きるか」だけでなく、「会社の外でどう生きるか」も含めて考えたい
  • キャリアにゴールはない。あるのは、自分なりの納得感だけ
  • そして何より、「今の自分が納得して働けているか」がいちばん大事

これからも、変わり続ける働き方の中で、**“自分で選ぶ力”**を育てていきたいと思います。


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