新しい職場で「信頼される人」になる最初の3か月の行動戦略
新しい職場に入ったとき、最初の数か月でどんな行動を取るかで、その後の働きやすさや評価は大きく変わってきます。これは年齢やポジションに関係なく、共通して重要なことだと感じています。
今回は、転職経験を何度もしてきた自分の視点から、「新しい職場で信頼されるために最初にやるべきこと・やってはいけないこと」をまとめました。
✅ まずは「観察と理解」に全振りする
新しい環境に入ったばかりの時期は、とにかく“観察力”が大事です。
- 周囲の人の名前と顔を覚える(メモしてもOK)
- どんな人がキーパーソンかを把握する
- 上司の特徴や癖をつかむ(怒りやすいタイプ?細かい?)
- 組織の構造や業務の流れを俯瞰する
- 他部署との関係性や仕事の分担もざっくり把握
特に管理職以上で入った場合、「どうやってこの職場が回ってるか」をしばらく観察しないと、いきなり変な指示を出して浮きます。
✅ 周囲との関係構築に“振り切る”
新しい職場でまず信頼されるには、**「仕事ができる人」より「感じの良い人」**という印象が重要です。
- 名前を呼びかける
- とにかく挨拶
- 雑談の中で少しずつ趣味や家族の話など自己開示
- キーパーソンと積極的に話す
- リモート可の職場でも最初の3か月はなるべく出社
特に大事なのが、“年下の人や部下にも敬語を使うこと”。
「この人はちゃんとしてるな」という安心感を与えると、その後の仕事もスムーズです。
また、「自分は管理職だからこういう雑用はやらない」といった態度はNG。
むしろ最初は過剰なくらい雑務や議事録もやって、周囲に“悪い人ではない”と思ってもらうことが大事です。
✅ 「実績づくり」より「信頼される仕事」
新しい職場では「成果を出すぞ!」と気合いを入れがちですが、まずは信頼を積み上げる仕事のやり方が重要です。
- 自分の業務の目的や全体像を理解する
- 引き継ぎの時点で分からないことは積極的に質問
- 小さな仕事や面倒な業務も丁寧にやる
- ミスを繰り返さない
もちろん、業界未経験であればざっくりした業界知識を早めにキャッチアップすることも大切です。難しい専門書ではなく、一般向けの本やニュースでも十分。
✅ やってはいけないNG行動
- 年下の社員にいきなりタメ口
- 特定の1人とだけ仲良くする
- リモートだからと初期から出社しない
- 自分が経験あるからと、いきなり改善提案連発
- 周囲が気にしている問題に対して批判から入る
- 質問せず、理解しないまま進めてミスをする
✅ 人間関係づくりのコツ:自慢より失敗談、自虐ネタ
新しい職場で早く名前を覚えてもらうには、**「自虐ネタ」「過去の失敗談」**が効果的です。
- 自慢話は避ける(特に過去の実績や転職回数の話)
- 「昔、失敗してめちゃくちゃ怒られた」話は好印象
- 軽く笑えるような自虐ネタは、親しみやすさを与える
周囲との距離を一気に縮めるきっかけになります。
✅ 3か月の目標:「それしか経ってないの?」と言われる存在に
自分の中では、**“この言葉をもらえたら成功”**と決めています。
「え、まだ入って3か月なの?何年も前からいるみたい」
これは、職場に自然に馴染んでいる証拠。
無理してキャラを作る必要はありませんが、「いい意味での存在感」を出すには、最初の数か月の立ち回りがカギです。
✍️ まとめ
- 最初はとにかく観察・理解・信頼構築
- 雑務・質問・丁寧な報連相で「ちゃんとした人」認定される
- 年下・部下にも敬語、自慢より自虐
- 3か月後に「昔からいる人」的なポジションを狙おう
転職の成否は、実は初動の3か月で決まることが多いです。
ぜひ、自分の経験と照らし合わせて、参考になればうれしいです。
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