【Amazon輸出⑤】アカウント停止で終了。無在庫輸出が残した傷跡

Amazon輸出

第5話|アカウント停止通知。そして、完全に心が折れた。

ある朝、いつもどおりPCを開いてAmazonセラーセントラルにアクセスすると、
ログイン画面に見慣れないエラーメッセージが表示されていました。

「あなたのアカウントは停止されました」
「理由:商品情報の不正確な記載・ポリシー違反」

……きたか、と思いました。
でも、思った以上にショックでした。


「なにかやらかしたか?」と振り返っても、
数万点出してる中で、明確に“これが違反”と言えるものは把握できてない。

商品ページがどのタイミングで変更されたかも不明だし、
そもそもAmazon側は詳細を教えてくれません。


アカウントが停止されると、売上の入金がストップします。
僕の場合、当時は月の売上が200万円近くまで伸びていました。

にもかかわらず、売上がまるごと“保留”状態に。
Amazonのルールでは、アカウント復活ができなければ没収される可能性もある。


当然、自力でなんとかしようとしました。
ネットに出回っていた改善報告書のテンプレを参考に、
何度も内容を書き直し、英訳して提出。

内容もロジカルに、誠実に仕上げたつもりでした。


でも、何度提出しても返ってくるのは機械的な却下メール。
“理由が書かれていない却下”もあり、
正直、絶望感が増すばかりでした。


限界を感じた僕は、ついにアカウント停止解除を専門とする代行業者に依頼。
費用は1回10万円超。

しかも、1回では解除できず、もう1回依頼。
合計20万円以上。

それでも――アカウントは戻ってきませんでした。


最後に業者から届いたメッセージは、

「これ以上は状況的に厳しいかと思われます」

その瞬間、完全に心が折れました。


最終的に、売上金数十万円が拘束されたままになってしまい、
時間とお金をかけて積み上げてきたものが、一瞬で“ゼロ”に。


この経験を通じて、僕はあらためて思いました。

無在庫販売は、少なくともAmazon輸出という土俵では、やってはいけない手法だ。

Amazonの規約上も、無在庫販売は禁止されており(※明確に定義されていないが)、
実際に長く続けている人たちは、複数アカウントを使う・偽名を使うなど、グレーな方法を駆使して維持しているのが現実です。

そこには、「いつアカウントが飛んでもおかしくない」という前提で生きる不安定さがつきまといます。


無在庫輸出という手法は、
始めた頃の“ラクに稼げそう”なイメージとはまったく違って、
最終的には精神的にも金銭的にも、かなり重い傷跡を残しました。


この経験があったからこそ、今こうして
「何を選び、何を選ばないか」を慎重に考えるようになったと思います。

そして今は、ブログという形でこの体験を残しています。
いつか、誰かが「やる前に読んでよかった」と思ってくれたら――
それだけでも、この失敗には意味があったんじゃないかと、
今はそう思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました